犬の天敵・フィラリア

そろそろ今年も蚊のシーズンがやってきました。

フィラリアは蚊が媒介します

 

犬を飼っておられる方はすでにご存知と思いますが、犬の最大の敵・フィラリアは蚊に刺されることで感染する寄生虫です。

 

和名を犬糸条虫といい、長さ12〜20cmの細長い寄生虫で心臓に寄生します。

症状は発咳、運動を嫌がるなどの軽いものに始まり、腹水、卒倒を経てやがては死に至ることもあります。

現在はワンちゃんにとって安全なフィラリア症予防薬があります。

 

一昔前、犬の寿命は10年といわれましたが、いまは15歳くらい当たり前になっています。

これは獣医学全般の進歩もありますが、特にフィラリア症を予防できるようになったことが最大の理由でしょう。

 

滋賀県はまだまだフィラリアに感染する可能性の高い地域です。

いつも外にいる犬はもちろんのこと、犬が散歩中に好んで入る草むらに蚊は潜んでいるので室内飼いの犬も蚊に刺されます。

 

蚊取り線香による予防は風向きもあり十分ではありません。

お薬ではほぼ完全に予防できます。

予防期間などは地域により異なりますので当院にご相談ください。

冬はおしっこにご注意!!

冬に犬・猫で発症の多い病気として膀胱炎、尿石症があげられます。
膀胱炎は膀胱粘膜の細菌感染などによるもので、ヒトの膀胱炎とほぼ同じです。
典型的な症状は、頻繁に排尿姿勢をとるが一回の尿量が少ない(頻尿)、少量のおもらしをする、尿が赤っぽい(血尿)などです。


尿石症は、膀胱内にできた小さな結晶が膀胱粘膜を傷つけて膀胱炎を起こします。
さらに結晶が尿道に詰まって排尿困難となることもよくあります(尿道閉塞)。
閉塞は犬・猫、男の子・女の子のいずれでも起こりますが、特に猫の男の子で多くみられます。


膀胱が裂けんばかりに尿が溜まりながらおしっこが出ない苦しさには想像を絶するものがあります。
ドライブ途中に渋滞でトイレに行けないときの比ではありません。
また万一、膀胱が破裂すると生命に関わります。


おしっこの回数、出かた、量、色などがおかしいと思ったら早めに動物病院へお越し下さい。

犬、猫の伝染病対策 ~予防注射~

犬の伝染病でよく知られているのは狂犬病、ジステンパーなどですが、他にも犬猫それぞれに伝染病がたくさんあります。

犬では他にパルボウイルス感染症、伝染性肝炎、レプトスピラ病・・・、

猫では猫ウイルス性鼻気管炎、猫白血病ウイルス感染症、猫伝染性腹膜炎・・・

すべて挙げれば病名だけでこのコーナーが埋まります。

感染は病原体に感染した動物の排泄物に接触することに始まります。

動物を家に閉じ込めない限り他の動物の排泄物(糞尿は道端にたくさんありますし、唾液からの感染もあります)に接触させないことは不可能に近いことです。

また、人が手や衣服、靴に付けて病原体を持ち帰ることもあります。

ペットショップや動物病院も安全とは言い切れません。

その結果、予防はワクチン接種に頼ることになります。

1年に1回の追加接種は経済的負担にはなりますが、万が一、伝染病に罹ったら経済的のみならず時間的、精神的にも大きな負担となります。

できる限り予防接種を受けてください。

最近では様々な種類の混合ワクチンといって1回の注射で数種の病気が予防でき、犬猫それぞれでワクチンがあります。

飼い方により、おうちの犬・猫に最適なワクチンを動物病院でご相談下さい。

夏の散歩

真夏の散歩は飼主さんにとっても辛いものです。
しかしワンコにとってはもっと大変です。
今の世の中、舗装路を歩かずに散歩できませんが、晴れた夏の日中にアスファルトの路面を素手で触れてみてください。
熱くて数秒もじっとしていられないはずです。
その上を犬たちは裸足で歩くのです。
特に肉球の柔らかい室内犬はすぐに火傷を起こします。

夏は散歩中あるいは散歩から帰った後にワンコの歩き方がおかしい、といって来院されることがよくあります。
たいていの場合、足底をみると肉球が赤く擦り剥けています。

また犬は胴が地面と平行で体高も低いので熱したアスファルト面からの輻射熱を全身で浴びてしまいます。
もともと汗もかけず暑さに弱いワンコはヒト以上に体温が上昇して熱中症になりやすい動物です。

夏のお散歩は早朝か日が暮れてから行ってください。念のためアスファルトに触れて温度確認もしたほうがいいでしょう。十分な水分補給もお忘れなく!」

院長のひとりごと

動物は身体に異変があってもそれをうまく表現できません。
本当はしんどくても、飼い主さんと一緒に居るときはそれだけで嬉しく、元気を装うこともしばしばあります。
その結果、病気のサインを見落としたりしてしまいがちで、来院されたときには病状が予想以上に進行していることがよくあります。

犬や猫、その他の動物にも人と同じだけの病気が存在します。
家族の一員である動物たちの健康を守れるのは飼い主さんだけです。
「あれ?」と思うことがあれば些細なことでも早めに相談してください。
当院では飼い主さんに納得のいく説明をしたうえでの診療を心がけています。

本項では今後、季節ごとによくみられる病気についての解説を連載していきます。

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